今年(2004年) 2004 12 5

 今年は、暗いニュースが多かったですが、
明るいニュースとは、FRBが金利の引き上げに成功したことだと思います。
異常な低金利を脱却できたこと、しかも混乱もなかったこと。
これは、明るいニュースだと思います。
 もっとも、課題はあります。
まず、第一に、長期金利の問題です(下記を参照)。
次に、金融政策の有効性の問題です。
最近、経済は、金利という金融政策に「不感症」になったかもしれません。
 景気が過熱したら、原油相場を上昇させ、
景気が後退したら、原油相場を下落させる。
つまり、現在では、原油相場が、金融政策の機能を持っているようなものです。
 こうした課題を、来年は、どう解決するのか。
それを期待して、経済新聞や経済誌を読むことにしましょう。

ニューズウィーク日本版の10月6日号には、このような記事があります。

「エコノミストたちは、アメリカの金融政策が機能しなくなると警告する。
FRBは、インフレを未然に防ぐために短期金利を引き上げているが、
アジア諸国が、アメリカ国債を買い続けているために、
長期金利は、低水準に張りついたまま。」

「『FRBは、短期金利を操作できるかもしれないが』と、
国際経済研究所の研究員は言う。『長期資金の支配者は中国だ』」

「アメリカ政府が断固たる態度に出られないのは、
財政赤字の穴埋めを外国資金に依存しているからだ。」

 また、別の専門家は、
「『中国は完全にアメリカの急所を押さえている』、
『中国がドル買いをやめたら、長期金利がはね上がり、
資本を安く調達できる時代は終わる』」と言う。



























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